mar 25 2022
山を買う
「山林購入」の全てに迫る
ジャーナリスト
福﨑剛さま
山を買う。想像もしていない世界が、それも大変なリーズナブルな価格で広がっていると知ったのが、書籍「山を買う」(山と渓谷社)。書籍を読みまず思ったのは「山、買ってみたい!!」。詳しくお話を伺うべく、本書の著者でありジャーナリストとしてご活躍されている福崎剛さんをお招きしました。
コロナ以前では林業関係者が買っていたのがほとんどだった山、それがコロナ後には、癒しを求めてプライベートキャンプを探すという目的や、「ソロキャンプ」が流行っているYouTubeなどから、20代の方も含めて、多くの若い方も山を購入しているとのこと。心のサードプレイスとしての山、注目を集めるのは共感できます。山に入ると、人間の存在の小ささや、動物としての自分など、色々感じることがありますよね...
とはいえ、山を購入するにあたって心配事、リスクはないのでしょうか... 災害などが起こったらどうなるのか、不法投棄などの問題、山林近郊の方々とのコミュニケーション等々、重要な問題は多いように思います。また、山を買うと言っても、どう選び、どう決断すれば良いのか... 住むにあたってのインフラは...!?この辺りも詳しく福崎さんにお話を伺っています。
中でも地質調査という点に大変興味が湧きました。山って...意外に境界線が曖昧なのだそうです。曖昧なものをハッキリさせることが地質調査であり、費用もかかることからなかなか進んでいない県も散見されるとのこと。購入にあたって、知っておきたい重要なキーワードと感じました。
山は気候変動の文脈においても大変重要です。漁業と山も関係性が深く、海を豊かにするために植林をしているという事例もあります。二酸化炭素削減から企業の山購入も進みそうです。都市に住む方も、山の近くに住む方も、山を買うという観点からぜひ福崎さんのインタビュー、お聴きいただきたいです!
【書籍紹介】
書籍:山を買う
(発行:山と渓谷社 )
ウィズコロナの時代にブームの、「山林購入」のすべて
いま「山を買う」ことがひとつのブームになっています。アウトドア好きのお笑い芸人や人気Youtuberが山を買って存分にソロキャンプを楽しんでいたり、アイドルタレントが山を買うまでの話をテレビ番組が企画したり。また、大企業はCO2削減・環境保護のために山林を購入を考えています。
「山ってそんなに簡単に買えるの?」
「山を買ってよかったことは?」
「山を買うときの注意点は?」などなど、
実際に山を買った人たちの話を紹介しながら、山を買うブームの考察や山林購入を取り巻く諸問題も解説。山を買うことのさまざまな情報をまとめた気になる一冊です。
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【スペシャルゲストプロフィール】
福﨑 剛(ふくさき・ごう)
東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 修士課程 修了(工学修士)。長崎大学卒。日本ペンクラブ会員。ボルドーワイン騎士団「コマンドリー」受章。雑誌記者としてマラソン、登山などアウトドアスポーツ、旅やワインの取材記事のほか、マンション管理問題、景観保全のまちづくり、資産価値の高い住宅選びなど、都市問題にも詳しい。著書に『マンションは偏差値で選べ!』(河出書房新社)、『本当にいいマンションの選び方』(住宅新報社)ほか、ペンネーム岩館博人で『食品表示・賞味期限のウラ側』(ぱる出版)など著書多数。